年に一度の海外研修プログラムとして、毎年「洋上大学」を開催しています。
以前、筆者も企画や運営を担当していた時期があり、
シンガポールやマレーシア、中国、香港、タイ、ベトナムなど、アジアのいろいろな国に行かせてもらって、とても楽しくて、とにかく学ぶことが多い研修だなと感じています。
実は、裏側の運営スタッフは、夜中まで打合せがあったりして、仕事的にはものすごいハードなんですが(笑)
それでも自分自身が海外に出ることで、多くのことを学ぶ機会に恵まれたことは、ありがたいことです。
さて、その洋上大学の思い出を一つ。
「指差し呼称」と何の関係があるんだ?とお思いになるでしょうが、関係があるんです。
「指差し呼称」については、wikipediaに説明がありますね。
洋上大学の苦い思い出
確かベトナム訪問時だったかと思いますが、ベトナムからシンガポールに移動する時に、私はホテルに革靴を置き忘れてきてしまいました。
革靴は、船上で行われる「ガラディナー(下写真)」という少しオシャレをして食事を楽しむというイベントの時に、スーツを着るので必須なのですが、なんとベトナムのホテルのクローゼットに置いてきてしまったのです。
他にあるのは履いていた白いスニーカーだけ・・・
当日は、とてもカッコ悪いいで立ちになってしまったことは、言うまでもなく。
周りのスタッフには笑われるしで、赤面しました。
そして、その後も革靴に留まらず、1年後には、今度はスーツ本体をホテルに忘れてきてしまったのです!
運良く、旅行社の担当の方が、帰国後に現地のホテルにコンタクトしてくれ、航空便でスーツを送り届けてもらえましたが、その時は、心から猛省しました。
この事件をキッカケに、これはマズイと考え、
私は「ホテルチェックアウト時の指差し呼称」を習慣化しました。
出張のホテルでは、Yシャツやら、携帯の充電器やら、資料やらいろいろ鞄から出すものが多く、チェックアウトの際にいつも指差し呼称をして、確認をしはじめたのです。
それからというもの、忘れ物は一切なく、「指差し呼称」がとても役に立っています。
鉄道総合技術研究所のボタンの押し誤り率(ボタンの押し間違い)の実験結果では、
1.何もしない(2.38%)
2.呼称する(1.00%)
3.指差しをする(0.75%)
4.指をさして呼称する(0.38%)
という誤りの確立が6分の1になるという結果がでているようです。
「テーブルヨシ!、お風呂場ヨシ! 云々」
まさかの洋上大学から、こういったことを学べたのは、まさに目から鱗でした。
ホテルに忘れ物が多い出張族は、ぜひトライしてみてください。