洋上大学とは

洋上大学は、多様性の時代に生きるビジネスパーソンのためのトレーニングプログラム。

洋上大学で訪問するシンガポールは、「人種の坩堝」と言われ、複数の民族が混在する国家です。
現代のキーワードの一つである「ダイバーシティ&インクルージョン (D&I)」の本質を理解し、国際的な視野を広げるには、
最適な訪問地と言えます。

また、16万tクラスの大型客船という非日常空間の中で、さまざまな国の人と交流し、いろいろな体験をすることで、
たくさんの気づきを得て、希望や活力をチャージします。

職場の中でも、働く人間の価値観が多様化している現在、外に出て、実際に肌感覚で「異」を体験し、「異」を受容し、
視野を広げることで、今までとは違った角度からの視点や考え方をもつことが可能となり、一人の人間の成長へとつなげます。
ブレーン・ダイナミックスの洋上大学は、そんな時代に生きるビジネスパーソンのための経験交流プログラムです。

1983年開催の第1回から2019年の65回(コロナ前)までに1万人以上の方々にご参加いただいています。


 一人ひとりのヒューマンウェアを拡張する 

洋上大学の大きなねらいは、
参加される方々のヒューマンウェア=(リーダーシップ、モチベーション、コミュニケーションなどの対人関係技術)を
拡張することにあります。
そして、それらの元となる「主体性・積極性」「チャレンジ精神」「協調性・柔軟性」「コミュニケーション能力」
非日常の環境下で開発します。

日本人は、「以心伝心」や「阿吽の呼吸」に代表されるように、もともとヒューマンウェアの幅が海外の人と比べて狭い
と言われています。

これからの時代は、商品力(ハードウェア)や情報力(ソフトウェア)に加えて、ヒューマンウェアが企業力を高める
重要な要素となります。

参加者一人ひとりのヒューマンウェアを拡張し、活性化する洋上大学を企画・開催いたします。

 

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人が成長する インアンドアウトによる2本柱のプログラム

洋上大学には、人が成長するためのプロセスがあります。
知識として吸収する「インプット」プログラムと、行動として発揮する「アウトプット」プログラムを交互に繰り返し、

これらを相互に補完し合います。
「知識から知恵に」、そして「知恵から行動に」、
講座と行動学習を繰り返し、多様性を感じ取り、参加者自身の幅を広げます。

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グループ行動学習は、ヒューマンウエアを拡張させるための現地体験プログラム。
学びの場をシンガポール市内に移し、机上論では味わえないリアルな異文化に飛び込みます。
与えられた規定課題のみならず自由に描く自主設定課題、多様なテーマを未知の環境で達成するために、メンバーと協働して小さなチャレンジを繰り返す行動から、自身のヒューマンウエア拡張に向けた動機と具体行動を徐々に明確にしていきます。


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活性化講座は、人と組織を活性化させるヒューマンウェアの重要性とその発揮のしかたについて、さまざまな角度から学ぶ総合講座。

対人関係スキルの主となるリーダーシップ、モチベーション、コミュニケーションを軸に、多様性を活かすための具体的な方法を学びます。

また、グループ行動学習との連動で、学んだことを実践に活かす舞台があり、参加者自身を活性化します。
 

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ご参加対象と平均年齢

対象となるのは、「今後の成長・活躍が期待される方」で全階層に及びます。
あらゆる職位・年齢が混在するほど、研修目的のための環境が充実します。
年齢については、以前は第一線の管理者・監督者層の参加率が高く、参加者の平均年齢は40歳代半ばでしたが*、2000年代以降は、若手の派遣の傾向が増え始め、今では、若手の視野を広げるためのチャレンジ研修や異業種交流の場として企業の中で位置づけられていことが多い傾向にあります(第65回の平均は36歳)。

*1981年第1回~1999年第37回当時


訪問都市、船の魅力


1.多様性を活かす力を育てる=多民族国家の魅力

 

グローバル人材育成が人材開発のテーマの1つとなり、
近年、ダイバーシティ・マネジメントに取り組む企業が増えてきています。

洋上大学でも、大きなテーマとして、「多様性」をキーワードにプログラムを企画しています。
そして、その多様性を「肌で感じる」ことができる舞台として、訪問都市にシンガポールを選定しています。

シンガポールは、多民族国家で、中国系、マレー系、インド系、その他の外国人として、欧米人、フィリピン人、マレーシア人、
ミャンマー人、日本人も在住しています。
それに加え、例えばチャイナタウンやリトルインディアなど、コンパクトな範囲内に複数の文化がひしめき合っているため、
効率よく多文化に触れることができるのがシンガポールの最大のメリットです。

多様な価値観を受け入れ、それらを生かしていく能力を開発することをねらいとして、洋上大学は企画されています。

 

 



2.一回り大きくなる=船を利用するのはなぜか?

 

洋上大学で乗船する客船は、16万tクラスの大型客船。
しかも3泊4日という全行程の中でも多くの時間を過ごします。

乗客・乗組員合わせて6千人近い人達と、時間と空間を共にすることになりますが、国籍や年齢は多種多様な、
まさに小さな国際社会です。

仲間と共に同じ時間と空間を共有するクルーズは、人間関係を深めることにもつながります。

多くの人にとって、日常とはまるでかけ離れた環境下での生活や活動は、いつもとは違う視点や発想を生み出し、
ゆったり流れる時間の中で、これまでの自分や、これからの人生を見つめ直し、考えてみる。
そんなことができるのも「船」ならではの魅力です。