皆さんは、職場の問題を発見する時、どのようにされていますか?

「職場は宝の山」ともいわれるように、どんな職場にも問題がゴロゴロと転がっており、

改善のネタも探せばたくさんあるはずなのですが、

実際には・・・

「なかなか問題が見つからない。」

「改善活動も毎回同じような問題を取り上げてしまう。」

といった声もよく耳にします。

「日頃の問題意識が大事だ」と言っても、人間の意識はコロコロ変わるので、

毎時毎分問題について考えていることは少ないでしょう。

だから、問題を発見する時には、やはり何らかの視点が必要になりそうです。

 

問題発見の視点

問題発見の視点としては、昔からいくつかありますが、少し例を挙げましょう。

1.「不」のつく文字で探す

頭に「不」をつけて、何か問題がないかを探します。

例えば、「不安全」「不可能」「不自然」「不満」「不便」「不要」など。

 

2.「3ム」でチェックする

「3ム」とは、「ムリ、ムダ、ムラ」のことで、

やり方に「ムリ」はないか、とか 資材に「ムダ」はないか、とか

考えながら問題を発見していく方法です。

 

3.4Mでチェックする

「4M」も有名ですが、次の頭文字4つを表しています。

MAN(人・作業者)

MACHINE(機械・設備)

MATERIAL(材料・部品)

METHOD(作業方法)

4Mは、よく特性要因図の大骨になっているので、分かりやすい視点ですね。

 

4.5大任務でチェックする

「5大任務」は聞き覚えがないかも知れませんが、

企業が果たすべき大きな5つの任務、あるいは管理する5大項目として、

下記はご存知かも知れません。

Q(Quality)= 品質

C(Cost)= 原価

D(Delivery) = 納期・量

S(Safety) = 安全

M(Morale) = モラール・士気

MはよくMoral(道徳)と間違われやすいのですが、社員の士気の方です。

上の5つ=QCDSMが5大任務といわれています。

 

これらを上手に活用して、問題を発見するといろいろと気づくことができるかも知れません

ので、改善活動などで、問題発見をする時には、使ってみましょう。

 

問題発見の視点(番外編)

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最後に筆者がやっている独自の問題発見の視点をこっそり教えます。

そのキーワードは、「やめたい!」

やめたいことは止める、と思った方、ちょっと違います。

正解は、、、

「や」・・・やりにくい

「め」・・・面倒くさい

「た」・・・耐え難い

「い」・・・いっぱいいっぱい

でした。

「や」=やりにくいは、「め」=面倒くさいは、効率化をねらえそうです。

「た」=耐え難いは、精神的負荷を軽減できそうです。

「い」=いっぱいいっぱいは、一人あたりの労働負荷を軽減できそうです。

最後の「い」を取り上げてみると、

仕事がいっぱいいっぱいになると、ストレスも溜まりますし、周りも見えなくなるしで、

悪影響が多いのですが、

こういった時こそ、

作業などをメンバーで分担して協力体制ができていれば、乗り切れますよね。

誰かがいっぱいいっぱいになっていたら、それは問題=労働負荷過大と捉えて、

その業務を分担できないか、など話し合って問題を解決できたら、

なかなか良いのではないでしょうか。