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戦国時代の茶人、千利休の教えを、

和歌の形でまとめた「利休道歌」に、

「規矩作法 守り尽くして破るとも離るるとても本を忘るな」という歌があります。

ここから引用して、「守・破・離」という言葉が

茶道や武道などで、よく使われるようになりました。

この考え方・教えは、

実は、茶道や武道だけでなく、人生にも当てはまり、

しばしば教育の現場でも使われています。

さて、いったいどんなことなのでしょうか。

 

守・破・離とは

修行の段階には、3つある。

という教えがあるそうです。

「守」は師匠の教え、教わったことを忠実に守る段階

「破」は守の段階で学んだ基本に、自分なりの工夫を加えたり、

自分にあった形を求めて消化する段階、

そして、「離」は型にとらわれず、

悟りきって自由の境地に達した段階だそうです。

これは、人生における子供から成人に至るまでの生き方や

人間の成長の過程についても、当てはまるみたいです。

確かに、最初は憧れる人や尊敬する人をマネて、

忠実に再現してみる。

その後で、自分に合う形を模索する。

最後に自分のやり方を形成する。

というの考え方は、どのような事にもだいたい当てはまりそうな気がします。

仕事でも、まず慣れるまで今までのやり方(過去のやり方)でやってみて、

自信がついてきたら、少し改善を試みて、

最後にガラッと変えたりする。

大事なのは、今、自分が何かを学んでいる状況にあるとして、

いったい自分は守・破・離のどの段階にいるのか、

を認識することかも知れませんね。

皆さんはどうでしょうか。

私は、まだまだ守の方が多そうです(笑)