前回、ヒューマンエラーについて取り上げましたが、
今回は、その続きです。
前回は、「やらないといけないことをやっていない」エラーについてでしたが、
今回は、「やってはいけないことをやった」エラーについて、見ていきます。
やってはいけないことをやった
やってはいけないこととは、
要するに禁止事項をやってしまった際に起こるヒューマンエラーです。
これを大きく分類していきましょう。
①知らずにやった
②知っててやった
③分からずやった
だいたいこの3つに分かれます。
①知らずにやった の原因としては、
・尋ねないでやる
・思い込みでやる
・自己流でやる
などが挙げられます。
②知っててやった だと
・注意されない
・大丈夫と思って
・好奇心でやった などが原因でしょう。
③分からずやった の中には
・記入されていない
・分かりにくい
などが挙げられますね。
こういったエラーには、個人差があり、
人の価値観や性格が関係しています。
価値観の違いからくる物事の決め方の違いが、
職場でさまざまな問題を起こす原因となっているのです。
作業を進める過程で、決められた作業基準や心得に従い、
教育訓練をしたとしても、
基準を心得を守る人と、守らない人とが出てきます。
これらは価値観の違いによるものであり、
物の考え方や決め方の違いをあらわし、
最も個人差が出るものです。
だから、その1でも取り上げたように、
人の性格をよく知り、対応することが大切です。
ヒューマンエラーには、これをやれば全てうまくいくというものはありません。
起こった原因の一つひとつに、適切な対応をとる必要を
しっかり認識して対応することが必要です。
今回の禁止事項であれば、
・相互注意をキチンとする
・禁止事項を試してみるを絶対やらない
・違反結果のイメージを示す
などなど、必要な対策を取って、ヒューマンエラーを減らしていきましょう。