問題には
必ず「現象」と「原因」 があります。
では、「現象」と「原因」の違いって何でしょうか。
この違いは、「氷山」に例えられることも多いのですが、
簡単にいってしまうと、
現象とは「結果や悪さが起こっている状態」のことで、
原因とは、「その結果や悪さがなぜ起こっているのか」ということになります。
なので、
悪さがどのように起こっているのか=「起こっている悪さの状態を調査する」ことが、
問題解決でいうところの現状把握になります。
悪さの状態を定量的に調べることで、
「なるほど、実際はこんなことになっているのか」
「今まで気づかなかったが、ここが重要ポイントなんだな」と、
問題解決のための糸口を見つけ出すことができるのです。
そして、
その悪さがなぜ起こっているのかを調べることが、原因分析になります。
この2つの違いを理解しておくと、
問題解決や改善がより進めやすくなるはずです。
せっかくなので、現状把握のやり方について再確認してみます。
現状把握のしかた
1.工程の流れを確認する
取り上げた問題(テーマ)に関係する仕事や作業手順がどうなっているかを詳しくチェックする。
2.調査項目を洗い出す
どのようなデータを収集すれば良いかを決める。問題の悪さ加減に関する事実の全てをヌケ・モレなく抽出する。
3.収集計画を立てる
どのような手順で、どの程度調べるのか、上司や専門家のアドバイスも受けながら計画を立てる。
4.調査を実施する
事実に基いた、ありのままのデータを採る。資料からもデータ採取するが、古いものは新しく採取し、三現則(現場・現物・現実)で実施する。
5.何が重要かをつきとめる
データをグラフ化して、バラツキや、良い時・悪い時を比較しながら絞り込み何が重要問題かを決める。
現状把握は、問題を解決するのにとても大切なステップですね。
「事実で語れ」「データで語れ」とよく言われたものです。
忘れないようにしましょう。