「過去と他人は変えられない、未来と自分は変えられる」という言葉があります。
その通りなんですが、教育業界に入って営業・企画で試行錯誤している一時期、
「変えられないのに、じゃあなんで研修なんてやってるの?」
という疑念に駆られた時期がありました。
よくある「自分がやっていることに意味があるのか?」
みたいな、何となく鬱屈した時期だったと思います。
いろいろと自問自答した上に、結局答えは見つからなかったのですが笑
今では、なんとなくですが「他人を変えることは難しいけど、
研修がきっかけになって、その人自身が変わる(ことがある)」と半ば強制的に理解しています。
そして、この「他人を変えること」は、本当に難しいことだと年を取って分かってきました。
部下育成をしている管理者の方からは、
「なかなか部下の成長が見られない」
「何度言っても分かってくれない」
「聞いているのに、返事が「はい」しかしない」
という声もよく耳にします。
ここで大事になってくるのが「気長」ということです。
「石の上にも三年」という言葉がありますが、
特に人間を相手にする時には「気は長く」ということが大切です。
ベテラン先生の受け売りですが、小集団活動の研修でのこの話が、
結構心に残っています。
「どうしても協力してくれないメンバーがいて困っています」という状況に、
ベテラン先生は、
「われわれの相手はロボットじゃない。気長に付き合う以外にない。」
「1回言ってダメだったら、2回、2回言ってダメだったら3回、3回言ってダメだったら4回、
と気長に、まあその内彼も分かってくれるさ」という気持ちでいなさい のような講話でした。
こういう話は、人生経験が豊富な人でないと出てこない言葉かなと。
確かに、相手を変えようとがむしゃらにやっていた時期もありましたが、
この話を聞いた時から「気長」の大切さに気付いて、
なるべく「気長」に努めています。
そうする方が人間関係も上手くいく気がします。