知って得する「小集団活動」用語集 その⑧

コラム

知っている人は復習できて、知らない人には役に立つ、
「知って、得する ! 小集団活動用語集」その⑧、ハ行の続きです。

「は」行

VE

バリューエンジニアリングの略語。「価値分析」のことで、商品の価値(V)=機能(F)÷コスト(C)と定義する。製品設計から製造、使用までのライフサイクルを通じてVを高める研究をするのがVE であり、1947 年アメリカのGE 社のL.D.マイルズ氏によって開発され、1960 年ごろ日本に導入された。

ブレーンストーミング

ユニークな発想や物事の深層を掘り起こそうという時に、固定概念にとらわれることなく、メンバー全員が自由闊達にアイデアや意見を出し合えるようにした討議方法であり、オズボーンの創案による。その骨子は、あるテーマについて知っている部分や思いついた事柄はどんなささいなことでも、あるいは実現不可能と思われる突飛なことでも発言してもらい、これを書き留めておいて後から整理するという方法。

プロセス

直訳すると過程。小集団活動はプロセス重視といわれる。定石的な手順、型があり、それを踏んでやっていくと専門家でなくてもうまくやれる。ステップやQCストーリーと呼ばれる手順のことをプロセスという。

フールプルーフ

ミスは発生するという前提で、利用者が間違えた操作をしても危険な状態を招かないようにする設計のこと。また、知識がない利用者でも簡単に操作できるようにする設計のこと。

部分最適

「個別最適」とも呼ばれることもある。部分最適は、システムや企業組織の中で、それぞれの要素や部署の機能の最適化を図ることを意味する。全体最適の反意語として用いられる。

ボトムアップ

企業には経営方針があり、組織を運営して達成していかなければならない。そのため上位者の方針や指示に従い、規則、制度、組織、標準など決められたことは決められたとおり遵守する、命令管理(トップダウン)による組織運営が主軸である。これに対し下位者、特に職場第一線の人たちの意見や創意工夫が、こうした組織運営に生かされるのがボトムアップである。小集団活動は第一線のサークルが目標設定から達成まで創意工夫をこらし、経営に貢献する活動を実施していくものであり、ボトムアップである。

方針管理

日々の仕事をチェックするのが日常管理であり、ある期間の目標を達成するための活動が目標管理である。目標の達成度は主として数字でとらえられるため、ややもすると結果良ければすべて良し、という考え方になりがちであった。そこで方針管理という名称の、いわば目標管理が考案された。これはトップから打ち出された経営方針に沿って、各部署・各階層なりの活動目標を立て、しゃにむにその数値だけを追いかけるのではなく、達成のプロセスも重視しようという発想を基盤としている。

放任

小集団活動は自主管理方式が大前提であるが、これは上司の支援・指導が不要ということではない。活動を陰に支援している面倒見のよい上司のいるサークル、困った時に気軽に上司に相談しているサークルはうまくいく。上司が「自主管理だから自分たちでやりなさい」と無理解・無関心なことを放任という。

次回はマ行です!お楽しみに!

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