改善活動とは

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 現状の不具合やムダな点を直して、より良い状態、または現状で考えられる最善の状態にもっていく
 活動です。

 ただ単に良くなったとか、異常な状態が自然に元へ戻ったという場合は、改善とは言いません。
 改善は、直す・改めるという活動です。

 つまり、現在得られている結果よりも、もっと好ましい状態になるように、現在とは違ったやり方に
 変える必要があります。問題解決手順に従って行います。

 問題解決の手順とは、問題を合理的に解決するために踏むべき手順のことです。この手順に従って
 問題に取り組めば、どうのような問題に対しても、誰がやっても、合理的に科学的に解決できると
 いう問題解決の定石のようなものです。

 

一般に問題を解決するには、


① 問題とされているものを選びます。問題をハッキリ決めます。
② 現状を細かく分解します。
③ 分解されたものについて、不要な機能を捨てます。
④ 必要な機能を、できるだけ簡単な形に組み立てます。
⑤ 新しいものを実施します。


この5段階により行うことが科学的だといわれ、この方法を「科学的接近法」と呼んでいます。
科学的接近法に基づいて、必要な手順とやるべき内容を具体的に決め、それに従って実行すれば、
問題が合理的に解決できるようにしたものが問題解決手順です。


具体的には、以下の手順で進めます:
① 品質の向上や原価の低減など、職場の問題点を見つけ、テーマを決める。
② 現状を把握し、現状の水準よりも高い目標を定める。
③ 改善計画を立てる。
④ 原因を探索し、解析する。
⑤ 改善案をつくり、改善を実施する。
⑥ 改善効果を確認する。
⑦ 歯止めを行い、管理の定着化をはかる。

 

この手順をステップ化したものが、小集団活動の手順です。

 

改善の4原則


現在の作業方法を、より良いものに改善する際に必要なことがあります。それは、4つの原則です。
この原則に基づいて検討すると、よい効果が得られます。

排 除:

1つひとつの作業について、その目的は何か、なぜそれをやるのかを徹底的に検討し、目的とする働きの機能を

ハッキリさせ、それ以外の機能は切り捨て、必要な作業のみにします。


結 合:

切り捨てることの出来ない必要な作業を、色々と組合せます。


交 換:

他の作業と、前後を入れ替えたり、順序を変えたりします。


簡素化:

最後に残ったものを、できるだけ簡単な形にします。


改善の4目標


現在の作業方法を、より良いものに改善する際に目標とする4つのものがあります。
4つの目標とは、次のものです。


① 仕事は正しくする(品質の向上)

生産の目標は、よい品質の製品をつくることです。そのためには、まず標準作業通りの正しい仕事の実施が前提です。

正しい仕事をするためにはどうしたらよいかを考えます。

 

② 仕事は楽にする(疲労の軽減)

同じ結果を得るために、より疲労の少ない、楽な方法はないかを考えます。

 

③ 仕事は早くする(時間の短縮)

同じ結果を得るために、より早くできる方法はないか、あるいは同じ時間でもっとたくさんできないかを考えます。

 

④ 仕事は安くする(経費の節減)

仕事を正しく楽に早くできれば、そのコストは下がります。さらに経費を節減できる方法はないかを考えます。

 

 

なにを改善するの?

 

 何を改善したらよいのか、などと決して難しく考える必要はありません。毎日の仕事の中の、
 不満をなくすことが改善なのです。

 職場は改善の宝の山といわれるように、毎日の仕事の中には、苦しいこと、面倒なこと、やりにくい
 こと、頭にくること、などたくさんあると思います。こうしたことは、実際に仕事をしている皆さん
 だけしか心に感じません。こうした様々なことの不満が改善点なのです。

 なんとか、その場しのぎのやりくりをしたり、無理だと目をつぶってやり過ごしたりせず、
 どんな小さな不満でも、一つひとつを取り除いて、なくしていこうと思うことから改善が生まれます。

 それが自分自身の仕事を楽にし、また毎日の仕事を楽しくし、人生を豊かにしていくことなのです。